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国立新美術館
国立新美術館
〒106-8558 東京都港区六本木 7-22-2


「ルーヴル美術館展」 2015.2.21.sat―6.1.mon 国立新美術館開催 記者発表会
''2014 10/2 会場:日テレホール:東京(日テレタワー2階)にて記者発表会が行われました。
【登壇者】丸山 公夫(日本テレビ放送網株式会社 取締役常務執行役員)青木 保(国立新美術館長)、吉見 淳一(読売新聞社東京本社 事業局次長兼文化事業部長)、潮江 宏三(京都市美術館長)、本田 邦章(讀賣テレビ放送株式会社 専務取締役)、永井 智亮(野村證券株式会社 常務)、 【作品解説】宮島 綾子(国立新美術館 主任研究員)【司 会】桝 太一(日本テレビアナウンサー)

ルーヴル美術館展
日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄 
LOUVRE Musée du Louvre. Peinture de genre. Scènes de la vie quotidienne.
 この度、パリのルーヴル美術館のコレクションから厳選された約80点を通して、16世紀から19世紀半ばまでのヨーロッパ風俗画の展開をたどる 「ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」 を、2015年2月より国立新美術館、6月より京都市美術館で開催いたします。
膨大なコレクションを誇るルーヴル美術館だからこそ実現できる、時代と地域を横断する、かって例を見ない大規模な風俗画展。 ヨーロッパ風俗画の多彩な魅力を、ご紹介いたします。
                                                       主催者

[みどころ]
史上空前!―風俗画の歴史を一望する本格的な展覧会

本展では、ルネサンスが最後の花を咲かせた16世紀初頭から、現実に目を向けるレアリスムが勃興した19世紀半ばまで、約3世紀半にわたるヨーロッパ風俗画の多様な展開を、約80点の名画によってご紹介します。
各国・各時代を代表する珠玉の名画が結集―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄
16世紀イタリア・ヴェネツィア派を主導した巨匠ティツィアーノ、16世紀ネーデルラント絵画を代表するブリューゲルやクエンティン・マセイス、17世紀フランスの風俗画を語るうえで欠かせないル・ナン兄弟、17世紀スペイン・バロックの巨匠ムリーリョ、18世紀フランス・ロココ絵画をけん引したヴァトー、ブーシェ、シャルダン、フラゴナール、そして19世紀レアリスムの旗手コロー、ミレー…。本展では、各国・各時代の「顔」ともいうべき画家たちの珠玉の名画が、「風俗画」の枠組みのもとに結集します。
フェルメールの《天文学者》、待望の初来日
17世紀オランダを代表する画家フェルメールの円熟期の傑作、《天文学者》 が待望の初来日を果たします。 この貴重なフェルメール作品を日本で堪能できる、またとない機会となります。
現実の記録か、絵空事か?―風俗画のおもしろさ
日常生活が生き生きと描写された風俗画を通じて、私たちは何世紀もの時をさかのぼり、時代も国籍も階級もさまざまに異なる人々の服装や髪形、生活習慣などを事細かく知ることできます。 描かれたものが制作当時に属するのか、違う時代のものなのか、描かれた情景が日常生活のありのままの再現なのか、より深い意味を担っているのか――現実と虚構が入り混じる風俗画は、私たちに尽きせぬ謎をつきつけ、それを読み解く楽しみを与えてくれます。

会期: 2015 2/21.sat―6/1.mon
休館日: 毎週火曜日
 ただし、5月5日(火)、26日(火)は開館
開館時間: 10:00-18:00
金曜日、5月23日(土)、24日(日)、30日(土)、31日(日)は20:00まで (※入場は閉館の30分前まで)
会場:
国立新美術館 企画展示室1E (東京・六本木)
主催:国立新美術館、ルーヴル美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社

   京都展:2015 6/16〜9/27 京都市美術館 (京都市左京区・岡崎公園内)

画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。

「ルーヴル美術館展」国立新美術館
「ルーブル美術館展」 記者発表会 '2014 10/2
会場:日テレホール

巨匠たちの傑作に触れ、16世から19世紀のヨーロッパの人々の生活を発見する
現実と虚構が入り混じる風俗画は、私たちに尽きせぬ謎をつきつけ、それを読み解く楽しみを与えてくれます。

フェルメールの《天文学者》、待望の初来日
【展覧会の構成】
 本展の各章では、商人や労働者の日々の営み、室内あるいは戸外で男女が織りなす恋愛模様、母親と子ども、自然と共生する農民や散策をする人々の姿が紹介されます。 17世紀オランダを代表する画家、フェルメールの傑作 《天文学者》 のほか、ティツィアーノ、レンブラント、ルーベンス、ムリーリョ、ル・ナン兄弟、ヴァトー、ブーシェ、シャルダン、ドラクロワ、ミレーなど、各国・各時代を代表する巨匠たちの名画が一堂に会します。。

ルーヴル美術館展 日常を描く―風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」の6章による展覧会構成
1章 労働と日々――商人、働く人々、農民
2章 日常生活の寓意――風俗描写を超えて
3章 雅なる情景――日常生活における恋愛遊戯
4章 田園の風景――日常生活における自然
5章 室内の女性――日常生活における女性
6章 アトリエの芸術家


'2014 10/2 プレス説明会のスライド映写の画像です。

クエンティン・マセイス《両替商とその妻》
1章 労働と日々――商人、働く人々、農民
 商人や農民から、家事にいそしむ女主人や使用人、物乞い、大道商人にいたるまで、さまざまな職業に従事する人々の日常に題材を得た作品を紹介、また、16世紀ネーデルラントから19世紀前半のフランスまで、きわめて多彩な作品をとおして、時代や地域、社会による風俗描写の違いを展覧します。

クエンティン・マセイス(1465/66-1530) 《両替商とその妻》 1514年
油彩/板 70.5 x 67cm  ルーヴル美術館蔵
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Gérard Blot / distributed by AMF-DNPartcom
 天秤に金貨をのせ、重さを量る男性。 隣に座った妻は、日々の祈りに用いる時祷書をめくりつつも、夫の手元に視線を注いでいます。 両替商の夫が正しく金貨を量るように見張っているのでしょうか。 額縁の銘文「天秤は正しく、重りは等しくあらねばならぬ」。

ジャン=アントワーヌ・ヴァトー《二人の従姉妹》
3章 雅なる情景――日常生活における恋愛遊戯
  17世紀のオランダやフランドルでは、室内に集まって酒を飲み交わしたり、楽器を演奏する男女を描いた風俗画が流行しました。 一方、18世紀初頭のフランスにおいて、この分野を刷新したのはヴァトーでした。 彼が得意とした上流階級の紳士淑女の優雅な恋の場面は、独自の絵画ジャンルを生み出しました。

ジャン=アントワーヌ・ヴァトー(1684-1721) 《二人の従姉妹》 1716年頃
油彩/カンヴァス 30.5 x 36cm ルーヴル美術館蔵
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Stéphane Maréchalle / distributed by AMF-DNPartcom
 18世紀フランスの画家ヴァトーは、当世風に着飾った上流階級の男女が野外に集う雅な情景描き、1717年に初めて「雅宴画(フェット・ギャラント)」の画家として王立絵画彫刻アカデミーの会員に認められました。

フランソワ・ブーシェ《オダリスク》
5章 室内の女性――日常生活における女性
 本章では、身づくろいする女性、授乳する女性、読書する女性など、室内における女性の日常生活に題材を得た作例の紹介です。 ごく私的な空間で日常的な行為にふける女性の姿は、とりわけ17世紀オランダや18世紀フランスの風俗画に数多く見出されます。

フランソワ・ブーシェ(1703-1770) 《オダリスク》 1745年(?)
油彩/カンヴァス 53 x 64cm ルーヴル美術館蔵
Photo © RMN-Grand Palais (musée du Louvre) / Daniel Arnaudet / distributed by AMF-DNPartcom
 18世紀を迎えたフランスでは、王政の安定を背景に、甘い官能性にあふれるロココ美術が花開きます。 ブーシェの名作 《オダリスク》 は、一説には画家の妻をモデルに描いたともいわれますが、哲学者・批評家のディドロには、「道徳心を欠いた絵画」 として激しく批判されました。

ルーヴル美術館
ルーヴル美術館 (展覧会説明会のスライド画像より)

 国が収集した絵画を一般に公開するという考え方は、実は古くからのものである。 歴代のフランス国王の多くは、絵画を集めて展示することを重要視していた。 フランソワ1世がフォンテーヌブロー宮殿の絵画パヴィリオンに飾ろうとした時のコレクションはほとんどすべてイタリア絵画で、今や伝説的存在となった 《モナ・リザ》 もすでに含まれていた。 また、ルイ14世がヴェルサイユ宮殿に自分の所蔵作品の精髄――現在のルーヴル美術館の核となる作品の数々――を展示しようとした。 「太陽王」 が世を去るころには、コレクションに含まれる絵画は2500点以上になっていた。
「国立美術館」という概念、つまり、コレクションはもはや王個人のものではなく、重要な遺産として国全体の財産となるべきだという考えは、18世紀を通して徐々に定着していく。 1793年以来、フランス革命によって熱狂的な愛国主義の気運が高まり、それがルーヴル美術館の前身である「中央美術館」の設立につながる。

 「国の宝である素描、絵画、彫刻、その他芸術作品の価値を高める」施設が生まれた背景にはさまざまな目的があり、議論や論争も少なからず行われた。 まず最初の目的となったのは 「これから活躍すべき画家たちに素晴らしい手本となる絵画に触れる機会を与え、想像力を育むと同時に、ヨーロッパ絵画史上に名を残す偉大な巨匠たちに学んで技術を向上させる」 ことだった。 そのため、美術館が開館した当初から、芸術家たちには館内で名作を模写する権利が与えられた。 これは今日のルーヴル美術館にまで受け継がれている良き伝統である。 ルーヴルが最優先事項として特に力を注いでいる使命であり、その恩恵を真っ先に受けた画家の中には、ユベール・ロベールのように美術館初期の運営に携わった者もいる。

 19世紀、を通して、フランスの人々は次第にかつて王室が所有していた名品の価値を見出し、さらにコレクションは、共和制時代、立憲君主制時代、第2帝政時代、それぞれの盛んな収集活動によって着々と充実したものになっていく。 また、中央美術館を設立した革命家たちには、この新しい文化施設のもうひとつの目的は、「新しき共和国を称え」 その栄光を広め、パリを 「世界の都市」 に変えることだった。 亡命貴族や聖職者からの財産没収と、革命軍や帝国軍が行った各地の征服により、ルーヴルには美術史上重要な意味をもつ絵画が大量にもたらされた。 中央美術館の名称は 「ナポレオン美術館」 と改名され、疑いなくヨーロッパで最も重要な美術館となった。

 今日、ルーヴル美術館の絵画部門は 「フランスの国有コレクション」、つまりフランスという国、あるいは国民のものである1万1000点ほどの絵画を預かっている。 この数にはルーヴル宮で保管している絵画のほか、フランス各地の美術館に寄託している5000点以上の絵画も含まれている。 国の所蔵品のうちおよそ65%がルーヴルに集まっており、それぞれ最もふさわしい最高の場所に展示されている。

 1190年頃、フィリップ・オーギュストが建設した城塞が、ルーヴルの始まりである。 その後、14世紀末にシャルル5世によって王宮に改築され、16世紀にはフランソワ1世、さらに17世紀にはルイ14世によって改築と拡張が続けられる。 ルイ14世が王宮をヴェルサイユに移してからは、荒れるにまかされていたが、かつて政治と文化の中心であったルーヴルは、その後、芸術の殿堂として復活する。 私たちが現在親しんでいる美術館としてのルーヴルが誕生するのは、今から約200年前、フランス革命直後の1793年のこと。 王家や貴族が所蔵していた美術品を一般の人々に公開するため、美術館として使うことが決定され、改造や拡張工事によって展示室が整えられていった。


お問合せ:03-5777-8600 (ハローダイヤル)
展覧会サイト:http://www.ntv.co.jp/louvre2015/
美術館サイト:http://www.nact.jp/
主催:国立新美術館、ルーヴル美術館、日本テレビ放送網、読売新聞社
後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本
特別協賛:野村證券 協賛:大日本印刷、損保ジャパン日本興亜
協力:エールフランス航空、日本通運、JR東日本、BS日テレ、CS日テレ、
ラジオ日本、J-WAVE、InterFM、文化放送、テレビ神奈川
企画協力:NTVヨーロッパ


参考資料:「LOUVRE」Press Release、他。
※写真撮影の掲載等は、主催者の許可を得て行っております。


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